いのうただたか の ちずつくり

6.忠敬測量隊の各地でのようす

 忠敬測量隊(ただたか そくりょうたい)は、各地でどんなかんげいを受けたのでしょう。
 55歳(1800年)から始まった忠敬の測量は、蝦夷地(えぞち:現在の北海道)から始まり日本の各地をめぐり、江戸で亡くなる73歳(1818年)まで続きました。
 忠敬が歩測で歩く1歩のはばは、約69cmでした。そして、この間に全国を測った距離を歩数になおすと、約四、五千万歩にもなります。地球1周にあたる距離です。

 忠敬の測量は、幕府の命令をうけて、各地の大名や住民の協力で行われました。その協力をスムースに行うため、幕府の老中(ろうじゅう)というえらい人の名で「おふれ」 というものを作り、これを前もって地方の大名などに送っています。
 その中には、協力してくれた人や馬、宿については、「きまったお金を払いますよ」「食事はあり合わせの一汁一菜(いちじゅういっさい:少しのもの)でいいですよ」と、書かれていました。  

 しかし、幕府からのめいれいで、幕府の大切な測量隊が来るということでしたから、各地の大名は大変心配しました。かかりのお役人は、失礼のないようにと、前に泊まった国のお役所などに問い合わせもしました。
 ところが、いくつかの国では、「幕府が、私たちの国をくわしく調べにきたが、何をするんだろう」ということで、いざこざが起きることもありました。



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