忠敬が作った「伊能図」には、はなれ島や高い山に、たくさんの線が引かれています。
この線は、忠敬の主な測量が導線法(どうせんほう)という方法で行われたことから、その測量のあやまりが大きくなるのをふせぐために、または山の位置(いち)をきめるために、目標となる高い山を各地からかんそくして、調べたしょうこになる方向線です。
そうした測量を示す方向線が、島や高い山に多く引かれています。
富士山には、何本の方向線が引かれているでしょうか。
また、その線が引かれた場所からは富士山が見えたはずです。もっとも遠い地点はどこでしょうか。
これも「伊能図」を見る機会があったときに注意して見るといいでしょう。