いのうただたか の ちずつくり

18.あやまりを少なくする

 忠敬が作った「伊能図」には、はなれ島や高い山に、たくさんの線が引かれています。
 この線は、忠敬の主な測量が導線法(どうせんほう)という方法で行われたことから、その測量のあやまりが大きくなるのをふせぐために、または山の位置(いち)をきめるために、目標となる高い山を各地からかんそくして、調べたしょうこになる方向線です。
 
 そうした測量を示す方向線が、島や高い山に多く引かれています。
 富士山には、何本の方向線が引かれているでしょうか。
 また、その線が引かれた場所からは富士山が見えたはずです。もっとも遠い地点はどこでしょうか。
 これも「伊能図」を見る機会があったときに注意して見るといいでしょう。



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