忠敬には、昼の測量だけでなく、夜も仕事がありました。
一つは、昼の測量の結果を整理すること、さらに星を観測して、地球上の位置(緯度:いど)を知ることです。
星の観測には、象限儀(しょうげんぎ)という器械をつかい、日本各地約1200か所の緯度をもとめました。
こうした測量を天文測量(てんもんそくりょう)といいます。天文測量は、恒星(北極星など、星どうしの位置をほとんど変えないもの)の高度を「象限儀」を用いて観測し、その結果から各地の正確な緯度をもとめるものです。
この測量でも、導線法にまちがいが無いかの点検ができます。