い の う た だ た か  ま め じ て ん


−伊能忠敬へのぎもんに答えます−

9.伊能忠敬の測量は、どのような方法でしたか

 むずかしくなりますが、忠敬の測量は、主に「導線法(どうせんほう)」とよばれる方法で行われました。そして、くるいが大きくならないように、ときどき遠くの目標(もくひょう)となる山などをはかって点検し、誤差があれば修正しました。
 「導線法」では、距離を藤(ふじ)つるや竹でできた「ものさし」や、「歩測(ほそく)」ではかりました。
 「歩測」は、歩くはばを一定(いってい)にして、目標の場所までの歩数(ほすう)から、距離(きょり)をもとめるものです。忠敬の一歩は、約70cmであったといいますから、目標までの歩数が1000歩なら、かけ算をして700mということになります。
 
 次に、海岸などの曲がり角に立てた、梵天(ぼんてん)とよばれる竹竿(たけざお)を使用して、前の地点から目標点への角度(かくど)を「わんかららしん」などではかります。
 これをくりかえして、ノートに書きこみます。そして、ときどき富士山などの目標となる高い山や、星を「小方位盤」、「象限儀(しょうげんぎ)」などではかつて、導線法の結果を点検し、誤差があれば修正しました。


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