みなさんは、「地図」と聞いてどのようなものを思いうかべますか。
教科書の地図帳でしょうか、お父さんの車の中にある道路地図帳やカーナビの画面に見える地図でしょうか、それともお母さんが観光地などで集めてきたパンフレットなどにある地図でしょうか。
このほかにも、机の上に置かれた地球儀や世界地図、りょこう案内書にある地図、そして新聞のおりこみに必ずといってよいほど入ってくるチラシに書きこまれた地図もあるでしょう。このように、ちょっと周囲を見わたしただけで、たくさんの地図が見つかります。そして書店には、たくさんの地図にかんけいした本がならんでいます。
これらの地図は、知らない土地のようすを相手につたえるのものとして、古くから作られてきました。地図の最初は、文字の発明よりも、もっと前のことだといわれるほどに古くから使われていたようです。
そしてイタリア・アルプスのどうくつからは、今から3500年以上むかし(紀元前1500年ころ)に書いたといわれる地図が残されています。
この地図には、村人がすむ家や小道や川、畑なども書かれて、その時の地上のようすが正しくきろくされています。いいかえれば、地図を作ってのこすことは、時間とともに変化する地上のふうけいを写真としてのこすことと、おなじなのです。
みなさんが、町のようすから感じたことを地図に表す作業をすることで、美しい小川や虫のすみかなどの町のよいところ、ごみがたくさんすてられた道や、きけんな場所などの町のわるいいところもわかり、これまでよく知らなかった、思ってもいなかった「ふるさと」を発見するでしょう。
できあがった地図からは、生き生きとした新しい町を作るための、思いがけないアイデアを発見することもあり、地図を作ることをとおして、新しい交流が始まるかもしれません。また、集団で町を調べることから「子どもたちのまちなか探検隊」が作られ、作成された地図をてんじすることで「わがまち地図てんらん会」へとひろげるのも楽しいでしょう。
そして、みなさんが作り残された地図は、未来の人たちがむかしのようすを知るためのきちょうな情報になることでしょう。
さあ、外へ出て地図を作ろう。
(このページでは、「わがまち地図つくり」のおてつだいをするため、小学生などが読めるように、やさしいことばで作成したつもりです)
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