ま み や り ん ぞ う  ま め じ て ん


−間宮林蔵へのぎもんに答えます−

2.少年時代の林蔵は、どんなようすでしたか


どうくつの林蔵くん

 林蔵は成長すると、その年の豊作(ほうさく)をねがうため、かぞくや村人につれられて、筑波山(つくばさん)におまいりにいくようになりました。
 それからというもの、たびたび村人らと山にのぼりましたが、13歳の時のことでした。林蔵だけが夜になっても、ふもとの宿に帰ってこないのです。かぞくや村人はたいへん心配しました。
 
 ところが、よく朝になると、手にやけどのあとが少しあるものの、元気に宿へ、もどってきました。村人が林蔵から話を聞いてみると、その夜は、頂上(ちょうじょう)のひとつである男体山(なんたいさん)の、わきを少しおりた大きな岩の下ですごしたそうです。
 そこで、手に油をたらし、それに火をつけ、これを明かりにして、筑波山の神様(かみさま)に立身出世 (りっしんしゅっせ:りっぱなひとになること)を、お願いしたのだといいます。
 夜のあいだ中、出世をねがったという大きな岩は、筑波山の頂上を 5分ほど下ったところにあり、林蔵の立身窟(りっしんくつ:出世をねがったどうくつ)とよばれています。その岩のそばには、子孫(しそん)の手で記念碑(きねんひ)がたてられています。
 林蔵のがまん強いせいかくを、あらわしているようなお話です。


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