私たちがつかっている地図は、いつごろからあるのでしょう。
 ずーっとむかしから、いまのような紙に書かれていたのでしょうか。
 むかしの地図に、日本はどのように書かれていたでしょうか。
 ”まさとくん”と、うさぎの”ラビーちゃん”といっしょに、地図の歴史(れきし)をたどってみよう。

まさとくん

ラビーちゃん
 
 
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その16 地形図とこれからの地図


 
 その後、明治の終わりころから大正、昭和にかけて日本中で測量(そくりょう)がおこなわれて、地図が作られます。  
 1895年に作り始めて、1924年に日本全国が、ほぼ完成(かんせい)しました。30年近くもかかったということ。  
 それは、1/50,000という縮尺(しゅくしゃく)の地図で、日本全体で約1,000枚にもなります。    
 
 へー、そんなにかかったんですか。  
 伊能さんは、20年ほどで作ったのにね。  
     
  伊能忠敬(いのうただたか)が作った日本全図の中で、一番大きい縮尺の地図は「大図(だいず)」というのがあってね。  
 その縮尺は、1/36,000。  
 でも、伊能図では、まっ白だった山のおくまで、地図が作られたんだよ。  
 
 その後、縮尺1/25,000という地図も作られたんだ。  
 それは、1910年に作り始めて、戦争(せんそう)などで、とちゅうで休んだこともあって、1983年に、ほぼ終わった。  
 日本全体ができるのに、70年もかかったことになるね。  
 
 
1/25,000地形図
     
  70年もかかったのですか。大変な仕事なんですね。  
 
 でも、その地図は、だれが作ったのですか。  
 それに、いま私たちが使っている地図や地図帳はだれが作ったのですか。    
 
  1/25,000や1/50,000の地図は、国土地理院(こくどちりいん)というおやくしょが作っているんだ。  
 
 みんなが使っている地図帳は、国土地理院が作った地図をさんこうにして、地図会社などが作ったものなんだよ。  
 
 それから、インターネットなどで見る地図は、やはり国土地理院が作った地図や、市役所などが作った地図を、地図会社などが、見やすい形に加工(かこう)したものなんだよ。  
 
 さいしょ、地図は土やひつじの皮に書かれたね。  
 そのごはながい間、紙に書かれてきたんだけれど、さいきんでは、いろいろな地図があるね。  
 パソコンで見える地図、立体的にあらわした地図、カーナビで使われる地図、けいたい電話の地図などなど。  
 このあとには、どんな地図ができるのかなー。  
 
 それに、町のようすは毎日のように変わるから、国土地理院や市役所などでは、いつまでも地図を作り続けなければならないんだよ  
 これで、まさとくん、ラビーちゃんと勉強してきた「地図の歴史」を終わります。  
 
   
カーナビゲーションとの携帯端末の地図
     
 みなさん、さようなら!    

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